専業主婦あかりは、何かを待っていた。日常の家事を済ませ、少し御粧し、時計を見つめる。チャイムが鳴った時あかりは嬉しそうにしたが、いつもの顔に戻った。男が室内に入る。ボソボソとしか聞こえないが男とあかりが話しをしている。少し困った顔であかりが時間を気にしている。時折あかりが男を見つめる。自然と会話が少なくなる。お互い欲情している男女に、言葉はいらない。時間が迫る中、激しく求め合い、貪りあう。快楽が波のようにあかりを襲う。何も話さなくていい。逞しくそそり立つ男にあかりは再び喜びを感じる。もっと男が欲しくなる。
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